マクロスF(1-25話まで各話)全ネタばれあらすじ

#08「ハイスクール・クイーン」

SMSなどフロンティア船団軍は、勝利したが、救うことができたギャラクシー船団は最初にフォールド離脱した戦艦だけで、全体の船団は行方不明だった。
謎は多いままだが、フロンティアの非常事態宣言は解除され、フロンティアには日常が戻った。

ランカは、ゼントラーディモールで、苦手なニンジンをニンジンのかぶりものをして即販など小さな仕事を増やしていった。思ったよりも芸能活動は晴れやかではなかった。
ランカは、芸能活動と学業を両立させるため、お嬢様学校からアルトたちのいる美星学園に転校。

ランカはアルトとの関係を深めると期待していたところ、シェリルが体験入学することになった。

ギャラクシー船団が行方不明のため、しばらくフロンティアに滞在することになったため、地元の若者と交流を深めるための体験入学だという。人気者のシェリルの登場で、すっかり出番をとられたランカはちょっとがっかり。

しかも、アルトのことを「アルトは私の、ド・レ・イ」と、「奴隷」呼ばわり。
そのくせアルトと空中散歩をすると、ご満悦。シェリル、かわいい。

学園もののお約束的な事件が起きる。
シェリルのパンツがシャワールームで、謎の生き物に「盗まれた」のだ。パンツをはかずにバスタオルを巻いて、強化スーツを着て、追いかけるシェリル。
この謎の生き物がのちにランカに飼われる「アイ君」であり、重要なキャラなのだ。

アイ君は別にパンツが好きなスケベな生き物ではない。
シリーズ構成の吉野弘幸氏は「たまたまかぶっちゃっただけです。(略)シリーズ構成の作品では必ず女の子がノーパンで走り回る話を書いてきましたので、入れなきゃいかんだろうと、やってやろうじゃないかと」(121ページ『マクロスFオフィシャルファンブック』)と述べている。

肩すかしのランカは、いつものグリフィスパークの丘に行った。そこでパンツ事件のアイ君と出会い、意気投合?して、飼うことになる。
寂しそうなランカを、前回登場した赤いバルキリーのパイロットのハーモニカをふいた男が見守っている。

そして、パンツを取り戻したシェリルはというと、なんと体験入学から、アルトのいる航宙科(パイロット養成コース)へと正式に編入してしまったのだ。

シェリルが高校生とは知らなかったよ、ここまで


17歳(公称)だって


お遊び的な回と思いがちだけど、実は冒頭の説明シーンには「鳥の人」らしき壁画が


本当だ!「鳥の人」は『マクロスゼロ』で出てくるラスボス的な存在だけど、フロンティアの10話で突然出てくるから、要チェックだね


OP「トライアングラー」
ED「ダイアモンド・クレバス」

#09「フレンドリー・ファイア」

「残念だったわね、お姉さんは」
シェリルのマネージャー・グレイスから言われた言葉が封印していた過去を蘇らせた。

敵も女も、狙った獲物は一発必中を豪語するメガネ狙撃手のミハエル・ブラン。美星学園の航宙科では主席(次席がアルト)。
単なるナンパもののような彼だが、実は重い過去を背負っていることが明かされるのが今回だ。
アルトをちゃかして、アルトはそれを真に受けて怒る、そんな関係が続いてきた。仲のよい人たちはミハエルのことを「ミシェル」と愛称で呼ぶが、アルトは「ミハエル」と呼んでいる。

幼い頃に両親を亡くしたミシェルには、年の離れた姉のジェシカがいたが、ジェシカは過去に自殺していたのだ。ミシェルと幼なじみのクラン・クランはその過去をしっている。

そんなことは知らないアルトは、いつもの調子で、いらだちをそのままミシェルにぶつけてトラブルになる。

バジュラの攻撃をうけた輸送艦の救援の要請をすけたSMSが出撃する。
切り込み役のアルトと、遠距離狙撃のミシェル。
アルトがバジュラと格闘をしている最中に、狙いをつけるミシェル。その瞬間に冒頭の「残念だったわね、お姉さんは」の言葉がよぎり、照準が狂い、あわやアルトを撃ち抜きそうになる。味方を背中から撃つ「フレンドリー・ファイア」の悲劇だ。

落ち込んだのは、怒ったアルトよりも、ミシェルのほうだった。
クラン(巨大化)は、冷静さを失ったミシェル(の乗ったバルキリー)をはり倒す。そして、アルトには、姉の死の真相を伝える。
名狙撃手だった姉は、フレンドリー・ファイアで隊長を誤って撃ち殺してしまったのだ。しかも、姉とその隊長は「不倫」の仲で、その関係から「わざと」撃ったと疑われた姉は自らの命を絶ったのだった。

真相をしったアルト。
次の出撃のとき、二人は格闘役と狙撃手の役割をうまくこなすことができた。
アルトはその時から呼び方をかえた。
「ミハエル」でなく、「ミシェル」と。
OP「トライアングラー」
ED「ダイアモンド・クレバス」

#10「レジェンド・オブ・ゼロ」

弱小芸能事務所のエルモの地道な営業戦略がとうとう実を結んで、ランカの映画出演が決まった。例の「ミスマクロスフロンティア」(ランカは落選)に選ばれたミランダという女性が主演する「鳥の人」だ。映画出演といっても、ランカの役は、「マヤン(マヤン人という種族)の娘A」つまり、セリフもほとんどないエキストラだ。

映画の撮影は、自然豊かなアイランド3で行われる。島のような海岸線を持つ場所だ。
映画には、SMSも全面的に技術協力するためアルトたちもヴァルキリーで参加することになった。
主題歌はシェリル。
映画監督は無口な職人肌で、「天才子役」としてその筋では有名なアルトを見て、映画に出て欲しいと熱望する。しかし、アルトは歌舞伎を捨てていたので断る。

撮影はトラブル続きで大きく変更。
まず主人公のサラ(ミランダ)の恋人役のシンを演じる男性の俳優が、水中シーンは危険だからいやだと拒否。さらに、主人公の妹で重要な役のマオを演じるはずの女優が途中で、凶暴になったヒュドラという野生動物に襲われて、来られなくなった。

出番がないので、ランカがたまたま歌った「アイモ」を監督がたまたま見かけており、インスピレーションを得ていたことから、急遽、マオ役に抜擢されることになった。
監督は、アルトに水中シーンの代役を頼む。アルトは当初はいやがっていたが、ランカがヒュドラに襲われた際に、自分が守ることができずに、突然現れた例の謎の男(ブレラさん)がヒュドラを倒してしまった。謎の男は消えて、ランカを背負ったアルト。ランカは「またアルトか守ってくれた」と言ったが、実際には自分は守っていないので、落ち込むアルト。

しかし、ランカと共演となる水中シーンを受けることにする。
なんと、それにはキスシーンがあった。
動揺するアルト。相談されたシェリルは、自然にアルトにキスをする。それを見ていたランカも水中シーンでだいたんにキスシーンを演じる。

ランカの歌う「アイモ」が主題歌に採用され、映画は大好評となり、ランカは一躍スターダムの階段をのぼりだす。

この「鳥の人」という題材は、唐突な感じがする人が多いだろう。

この<映画>の元ネタは、『マクロスゼロ』というOVA作品(2002年から2004年にかけて全5巻発売、フロンティアは2008年)なのだ。つまり、劇中劇である。
テレビ放送されていないだけに知らない人も多いだろうマクロスゼロの主人公は、工藤シン。
ゼントラーディとの戦いの最中に、撃墜され南洋のマヤン島に流れ着いた統合軍のパイロット・シンを、島のシャーマンであるサラ・ノームとマオ・ノームの姉妹が愛してしまう三角関係を描いたものだ。
マヤン島には、世界を滅ぼす歌を歌う「鳥の人」が海底に眠っているとの言い伝えがあり、その遺物を巡って争奪戦がおき、平和な島も戦闘に巻き込まれる。

この回でランカがアルトに「今ならわかる気がするの、マオの気持ちが」と話すのは、この三角関係に自分を当てはめたからである。

マクロスゼロから3世代の物語に

名前を見るとわかる通り、「ノーム」はシェリルの名字だ。マオ・ノームは、その後、プロトカルチャー文明の研究者となった。
ネタばれだが、マオはシェリルの祖母だ。

さらに本質的なネタばれだが、バジュラと鳥の人の関係は非常に深い。

河森正治総監督は、<そのネットワーク生物のバジュラですが、『マクロスゼロ』に出てきた「鳥の人」という説があるそうで?>との質問に対して、
「正確には違いますよね。「鳥の人」はバジュラをもとにデザインされている。プロトカルチャーがバジュラを研究した結果でしょう。バジュラのほうが先住民族じゃないけど、先住生物です。プロトカルチャーが星間航法を手に入れたのはバジュラのおかげなんでしょうね、もともと。」と答え、
<マクロスゼロを作った時、すでにバジュラの設定はあったんですか?>との質問に
「いや、そこまでは決めてないんですけど、プロトカルチャーだけが一番優位ではない、という前提ですから。その上で、今回、結びついていった、ということです」としている。(89ページ、『マクロスFオフィシャルファンブック』より)

OP「トライアングラー」
ED「アイモ~鳥の人」

#11「ミッシング・バースデー」

映画「鳥の人」で、ランカは一躍時の人となり、スターへの階段を駆け上っていく。自分がバイトしていた娘々のCMにも登場。テレビ出演や雑誌のインタビューなどで、学校に行く暇もない。大統領府がなぜかランカに注目している。

アルトの誕生日が近づいており、ランカは、事務所に無理を言い休みをもらい、アルトに素敵なプレゼントを渡したいと思う。

ここらへんから、ランカの「押し」が強くて、シェリルに感情移入していったなぁ。人(アルト)のスケジュールは一切考慮していない感じ


うん、人間は売れるとこれほどまでに不遜になれるかと(笑)


一方で、学校になぜかよくいるのがシェリル。仕事がランカに奪われているようで、面白くない。人口1000万規模の経済だと、一人のスターが脚光を浴びると一杯なのだろうか。
シェリルはアルトの誕生日をしって、すごいことを考える。

また、もう一つ。アルトの実家で、勘当されている早乙女家から、血はつながっていない矢三郎がアルトを訪れる。父の嵐造が倒れた。いま戻ってくれば、勘当を解くといっていると、戻ることを薦める。

大統領府では、定住可能な星として、惑星ガリア4があげられていた。
ただ、ガリア4には、すでに荒くれ者たちのゼントラーディ人からなる先遣隊が駐屯している。その先遣隊から、歌手の慰問をしろ、さもないと反乱を起こすと言われているという。その慰問の話しがシェリルのもとにやってきた。

シェリルは、アルトに「本物の空を飛びたくない?」と言う。アルトは、天井のない空を飛ぶのが夢なのだ。惑星で大気のあるガリア4を飛ぶというシェリルからの誕生日プレゼントである。

アルトは、誕生日に、

1)ランカからの手作りクッキープレゼント
2)シェリルからの本物の空の飛行
3)早乙女家の勘当がとかれる

の3択を迫られた。

アルトは、シェリルとともにガリア4へ向かう。

一方的に待っていると時間と場所指定したランカもずうずうしいなと思ったけど、アルトは連絡くらいしろ!


ホントにそれ!ただし、人気という力を持ったランカが次の回で盛り返します!


オマージュポイントシェリルの乗る宇宙船を護衛するアルト。この護衛シーンは初代マクロス第24話のオマージュ

OP「トライアングラー」
ED「ねこ日記」

#12「ファステスト・デリバリー」

惑星ガリア4へ、駐屯するゼントラーディ部隊への慰問公演のために到着したシェリルとアルト。しかし、シェリルの体調が最悪で、倒れてしまう。
ゼントラーディたちは、公演が行われないのは自分たちへの差別だと怒りだし、24時間以内に代わりの歌手をよこせと武装蜂起して大統領府に要求する。しかし、ガリア4へは、フォールド断層の関係で移動には7日かかるため、とても間に合わない計算だ。(ギャラクシーが攻撃されたときは移動はすぐにできるけど「情報」は5日間のラグがあった。今度はその逆だ。いろいろフォールドについては深い事情があるのだろう)

暴動寸前でシェリルとアルトが危険との情報は、美星学園に在学中のランカ、ルカ、ミシェルたちにも届いていた。ランカは「アルトくんを助けに行かなきゃ」と願う。ルカは、ルカの実家の大企業が開発中のフォールド断層に全く影響されない「スーパーコールドパック」を持ち出すことに成功。
ミシェルが操縦するランカを載せたバルキリーは、ゼロタイムフォールドに成功。

銃撃戦が始まっていたガリア4の上空に飛来。
ミシェルが「アルト!お前にバースデープレゼントの配達だ」の声とともに、ランカが「星間飛行」を歌い出す。
ここでランカの名言の一つが登場

「みんな抱きしめて!銀河の果てまで!」

「超時空シンデレラ」ランカの登場に、歌が大好きなゼントラーディ人は大興奮。
なにしろ次の日がファーストライブだったため、時間のかかるこの星に来たことに、熱狂し、次々に銃をおろして歓声を送る。
ランカは、アルトの誕生日に送りたかった「歌」をプレゼントすることができたのだ。

オマージュポイント 初代マクロスでは歌にショックで戦えなくなったゼントラーディだが時が経ち文化を受容し、今ではただの「歌好き」になったようだ笑

一方、歓喜の渦から取り残されたシェリルは、ベッドの中で悔しさで身悶えする。

ライブに間に合わせるためランカは、フロンティアへは、アルト機にパックをつけて帰ることに。
アルトは、大気のある空を飛翔。アルトは満喫していたが、宇宙に出る前に、謎のジャミング波を受けて、ガリア4のジャングルに不時着してしまった。彼らの眼の前には「マクロス」が。

OP「トライアングラー」
ED「愛・おぼえています」

#13「メモリー・オブ・グローバル」

アルト機だけでなくガリア4全体がジャミング(Dパルス)を受けて、全システムがダウンしてしまう。遭難したアルトとランカの前には、第一世代型のマクロス巨艦の朽ち果てた姿があった。

マクロスを眼にしたランカは、バジュラに宇宙船が襲われた過去を思い出して「いやー」と叫ぶパニックにおちいる。ランカはアルトが目を離したすきに、艦内にいる大きなバジュラに捕まえられてしまう。

艦の名前はグローバル。
アルトはオズマから聞いた話を思い出す。この艦が11年前の第117次調査船団遭難事件のときの旗艦だったのだ。
ランカは、調査船団唯一の生き残りだった。遭難事件のショックで記憶をうしなったランカにとって、因縁の場所だ。
艦内でアルトはバジュラの標本と幼いランカが写っていた写真を見つける。

オマージュポイントグローバルは地球という意味ではなく、初代マクロスの初代艦長ブルーノ・J・グローバルの名前が由来

寝ていたシェリルは、アルトの遭難をしり、ミシェルとともに探しにいくことを決意。

一方で、シェリルのマネージャーグレイスの「本当の姿」が明らかにされていく。グレイシは赤いバルキリーのブレラと連絡をとっていた。

艦内で、バジュラの準クイーンに捕らわれていたランカを見つけたアルト。しかし、赤いバルキリーに乗る謎の男ブレラが現れ、「ランカを守るとのは自分だ」とアルトを排除しようとする。

三つ巴の戦いの末、ミシェル機が駆けつけた。

その時、ガリア4の近くで、グレースがフォールド爆弾を起動させ、巨大爆発を起こした。惑星を飲み込むほどの爆発で、シェリル・ミシェルと、ランカ・アルトはバラバラに。シェリルを乗せたミシェルは何とかフォールドで逃げ切るが、アルトとランカの行方は不明になった。

フォールドに反応して、(近くの宙域だから?マクロスグローバルのネスト=巣から大量のバジュラがフォールドされた?)フロンティア船団に大量のバジュラが現れた。フロンティア最大の危機だ(過去数度目)。

OP「トライアングラー」
ED「ダイアモンド・クレバス」

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